なんか別スレではわざわざいらないというスレが立っている可哀想な30Dですが、いらないなら買わなきゃ良いだけの話でわざわざスレまで立てなくてもいう気がしますが・・(^^;)
それはさておき、20Dからシャッター音量が変わらないというショックから少しだけ回復して来たので、新宿SSで実機を触った感想をシャッター音以外も含めて書きたいと思います。
先ず、ボディサイズはスクープ写真で20Dより大きくなった印象がありましたが、実際には20Dとほぼ同じでしたね。スペックを見ると僅かに奥行きが増え、僅かに重量もアップしていますが、ベースボディは同じでしょうね。奥行きが変わったのは2.5インチ液晶の影響でしょう。
手に持って10Dに比べるとグリップの上下長が凄く短い事に先ずギョッとしました。ボディ重量とこのグリップ長のバランスは個人的にはNGです。そう言えば20Dの時も感じた事だと思い出しましたが、10D自体グリップの上下長が短いと感じていてギリギリ妥協範囲内だったのですが、30D買うならバッテリーグリップは同時購入して常時装備しなければと思いました。
今まで-1D系の様なグリップが分離出来ないモデルより、分離出来て用途や好みで選択出来た方が良いと思って来て、自分の場合はグリップを付けずに小型軽量のメリットを選択して来ましたが、ホールド性の必要性からグリップ分離型で常時バッテリーグリップを付けるのであれば、一体型でその分コンパクトにしてくれた方が有り難いと感じました。
勿論、それでも分離型の方が良いというユーザーも多いでしょうし、それを否定する訳ではなく、単に個人的に-1D系の様なグリップ一体型モデルを購入する際の懸念点のひとつが解消されたという事です。
逆に最近のモデルは消費電力が大きく改善されている事もあり、バッテリーグリップに寄るバッテリー容量増加の必要性は余り感じないので、バッテリーグリップのオプションを廃止した、単体でもう少し上下長があり、高いホールド性を確保したモデルも用意して欲しいと感じましたが、まあそんな意見は極々少数意見なのでしょう。
また、20Daとの比較ではミラーがスイングバックしなくなった事でミラーショックが減っている事が確認出来、これまた20Dの時に20D購入をパスした最大の理由はシャッター音の大きさでしたが、次点がこのミラーショックによる手ブレ耐性への不安だった事も思い出しました。
個人的にはこれは20Dから30Dの改善点として非常に大きいと感じました。20Dの時に今後APS-CモデルにEF-Sが使えないモデルが登場する事はあり得ないので、APS-Cである限りこのスイングバックミラーからは逃れられないのかと思ったのですが、このスイングバックしないミラーの開発は地味だけど大きな事だと思います。というより、スイングバックしなくて大丈夫なら、最初からそうしてくれよというのが本音ですが・・(^^;)
それと、シャッター音の音量は別に考えれば、スイングバックしなくなったミラーの恩恵で、シャッター音が非常に軽快で切れの良さを感じさせる音色なり、レリーズフィーリングも切れの良さを感じさせる良好なフィーリングに感じました。
しかし、この点はシャッター音の音色による錯覚なのかも知れません。今思い返せば、当日はシャッター音の音量の大きさによるショックで冷静さを失っていたので、このレリーズフィーリングが実際にレリーズの感触が良くなったのか、シャッター音による錯覚なのかまできちんと検証する余裕はありませんでした(^^;)。
ただ、仮に錯覚としてもシャッターを切るのが気持ちよかったのは確かで、ライブ撮影の事を考えると音量の事は気にしてしまうのですが、それを抜きにすれば僕も単なるカメラ好きなので、シャッターを切った時に気持ちいい手応えのあるカメラというのは嬉しいものです。
無論、-1系には及ぶ筈もありませんが、少なくとも-1系(3も含む)以外のEOSとしては銀塩も含めて最高のレリーズフィーリングを実現したモデルじゃないかと思います。もっとも、EOS 5(銀塩)辺りとは直接比較してみないと断言はできないと思いますが、それ以外のモデルとは直接比較する必要すらないだろうという印象です。
言うまでもなく10Dと比べたら格段の進歩ですね。元々20Dの段階で1/8000秒、秒間5コマを実現してシャッターユニット、ミラーユニットは1クラスグレードを上がっている訳ですが、20Dではスイングバックミラーによるミラーショックの方が気になってしまって、そのグレードアップの実感を充分に味わえなかったのですが、今回は素直にシャッター、ミラー周りのグレードが上がった事を存分に堪能出来ます。
加えてシャッター半押しからの次レリーズが可能になったので、これを使いこなせる様になればその印象は更に向上するでしょう。僕は銀塩でもEOS 100、EOS IX50しか使っていなかったキヤノンからしたら底辺のユーザーなので、シャッター半押しから次レリーズに対応したレリーズテクニックは身に付いていないので(半年D100をメインに使ってましたが方向が逆なダイヤルや十時キー等にも慣れない内に10Dがメインになったので、身に付ける所まで行きませんでした(^^;))、展示機でそれを確認するには至りませんでしたが、もし購入したらこのテクニックを身に付けて更に良好なレリーズフィーリングを存分に楽しみたいと思います。
勿論、本来は半押しからの次レリーズはフィーリングを楽しむ為のもではなく、手ブレ耐性を向上させる実用的な機能ですので、これを使いこなせる様になれば、ライブ撮影等の手ブレ限界付近での撮影に大いに有効でしょうから(それだけに音量の大きさが返す返すも残念・・)、今から自分自身も新たなテクニックを身に付けてワンステップ向上しようと考えると、久々にワクワクする胸の高鳴りを覚えました。
そして、DRIVE-ISOボタンを押すとファインダー内にISO感度が表示されるのを見た時には、分かっていましたが感動しました。ああ、ついに・・という感じです。それが1/3ステップなのも感動に輪をかけました。
これも、ようし、これでカメラのISO感度変更機能を存分に使いこなす事が出来る様になった。使いこなせる様になってやるぞ。という気持ちの盛り上がりを感じました。道具として人間の要求に応える機能の装備というのは嬉しいものです。30Dユーザーになったら30Dへの愛着は高いものになるだろうなというのがファインダーを覗いた時に感じられます。
ファインダー内表示とは、カメラを操る者にとっての「男(または女)の仕事場」だと思いますので、やる気にさせる「仕事場の風景」に思わず顔もほころびます。(というか、この程度の事は本当は当たり前であって欲しいのだけど・・(^^;))
でも、AF-WBボタンを押しても何も表示されない・・これには思わず苦笑い。測光モード-調光ボタンでは従来通り調光ゲージが表示されます。AF-WBボタンだけ何も表示されないというのはインターフェースの統一としてはどうなのよ?と言いたくなります。
キヤノンを甘やかす気はありません。ISO感度のファインダー内表示を実現してくれた事には感謝します。でも、それを実現してくれたのなら、ファインダー内表示の重要性を理解してくれたと思うんですが、違うんですかねえ・・(^^;)?
個人的には最優先度のISO感度表示が実現されて嬉しいですが、様々な用途や思想でカメラを使いこなそうと考える撮影者の為に、次はAF-WBボタンを押したら、AFモードとWBが、DRIVE-ISOボタンを押したら、ISO感度だけでなくDRAIVEモードも、測光モード-調光ボタンを押したら調光ゲージだけでなく測光モードも表示される様にして欲しいと思います。
それは当分プロ機にだけの機能という事になるんでしょうか?まあ、それならそれも仕方ないかも知れないけど、せめて次はAF-WBボタンを押したらせめてWBを表示する様にして欲しいと思います。やはり3つあるモードボタンを押したら、それぞれ何かひとつくらいは表示する位の事は最低限して欲しいですね。
ひとつだけ何も表示されないというのはちょっと格好悪いし、ファインダーを覗いていて何だかガッカリしてしまいます。こういう所で道具としての思想の欠如を感じてしまうんですよね。もっと道具造りの匠の思想の高さを感じさせる様なモデルに進化してくれる事を今後に望みたいです。
何だか、書いているうちに長文になってしまいましたが、書いていて自分が結構30Dを気に入っているのが自分でも分かって来て、シャッター音量のショックから立ち直れそうな気がして来ました(^^;)。
今回のモデルチェンジは総じて道具としての使い勝手の進化というのが随所に盛り込まれているモデルチェンジだと思います。それは言い換えれば、普及機クラスでキヤノンが一番弱かった所に手を入れて来たという事であり、それが実はそれ以外に今回は手が入れられなかったので仕方なくだったのだとしても、結果的には大歓迎です。
そしてEF-S17-55mmF2.8の存在から考えると、決して仕方なくではなくEF-Sを所有するユーザーの成長に対する対応や、APS-CモデルやEF-Sレンズを使いたいという上級者の要望に応える為に、意図して弱点を解消したのだと解釈します。
また、真の中級機がなかった(あるとすれば唯一EOS 5しかなかった)キヤノンにとうとう真の中級機が誕生したんだという感慨があります。ここまで長かったなあとも思いますが(^^;)。
個人的にはその初の(もしくはデジタルでは初の)真の中級機に一桁ナンバーが与えられなかったのは残念ですね。まあ、電気製品的に見れば確かに20DN相当だろうけど、カメラ的に見れば一桁ナンバーに値するモデルだと思うのに。
一桁ナンバーが無理なら10Dというモデル名がこのモデルに与える事が出来たら良かったのにという気もします。10Dには凄く愛着もあるし、今後もそのシャッター音の静かさを生かして活躍して貰うつもりですが、一桁ナンバーが無理なら10Dというモデル名はこのモデルにこそふさわしかったんじゃないかなと思います。
まあ、今のキヤノンに対してこういう思い込みを感じる事が無意味だというのは感じますが・・